職人こそマーケティングが必要!『職人起業塾』

どうも、建設資格アドバイザーの宮本です。

先日、【職人✕マーケティング】という異質な組み合わせに感じるテーマの本を紹介され、面白そうだと思い早速読んでみました。「マーケティングの本」と聞いてどのように感じますか?僕は正直言って「有名なコンサルタントの書いた理屈っぽいもの」というイメージです。

読んでみて感じたのは、一般的なマーケティングの本ではなかったということ。一般的なマーケティングの本と違うのは、著者の高橋さんが大工職人から始めた現役の工務店経営者だということでした。ひょっとすると、同業の人が読むと「こんなことわかってるよ。」と思われるかもしれません。でも、大事なのは「実際にやってきている」ということで、わかりやすくてヒントになると思いました。

 

 

職人起業塾

職人起業塾』(高橋剛志著、㈱ザメディアジョン)著者の高橋さんが創業時から学び続け、数多くのヒントを得た理論について、工務店の経営者、職人、現場監督等の実務者向けにわかりやすく解説されています。

基になっているのは、スティーブン・R・コヴィー著『7つの習慣-成功には原則があった!』や、ジェイ・エイブラハム著『ハイパワー・マーケティング』などの数々のマーケティング理論。この他にも、異業種の事例やコラム、最後にはまとめのワークもついています。

 

『職人起業塾』|簡単な内容紹介

工務店が抱える問題とは

みなさんが抱えている問題は次のうちどれに分類されるでしょうか。

  1. 集客
  2. 収益
  3. 人材育成
  4. 職人不足
  5. 事業継承

私は、1つ目の集客の問題を根本的に解決すれば、それに続く収益や人材育成、職人不足、事業継承といった問題も連鎖的に解決に導いてくれると考えています。(27~29ページ|序章新時代で生き抜くために~地盤づくり~より)

これは建設業だけにとどまらず、日本全体の問題でもありますよね。何が本業で、何に時間とお金とエネルギーを使えばいいか?その時のトレンドや「周りもやっているから」では、通用しない時代なんだと再認識させられました。

 

販促ありきのビジネスモデルから信頼関係で受注ができるシクミへ

例えるなら販促活動は頭痛薬で、マーケティングは漢方薬。

頭痛薬はすぐ効くけどまた痛くなる。一方、漢方薬は、即効性はないけど時間をかけてじわじわ効いてくる。(30~31ページ|序章新時代で生き抜くために~地盤づくり~より)

みんなで同じことにお金をかけて勝負しているのは、結局は、中小工務店同士の消耗戦をやってるようなものに感じます。時間がかかってもやりたいこと、やるべきことを見極めて行動していきたいと思いました。

 

悪魔の実の能力者になる

強みを見出すために「職人起業塾」の講義でこんな質問をしました。

「あなたはどんな悪魔の実を食べましたか?」

(92~93ページ|第4章自分の強みを明らかにするより)

自分の強みを見出すことが大事って分かっていてもなかなか難しいですよね。でも、この例えなら楽しく見つけられそうな気がします。世には「ONE PIECE」好きもたくさんいると思うので、周りの人達と例えあってもいいかも。

 

ご縁を紡ぐ

では、どうやってご縁を紡ぎ続けていけば良いのか。

お客さまに素晴らしいと感動してもらえるような仕事をすることの他に、定期的にご挨拶に訪れるとか、ニュースレターやDMで近況報告しているといったどこの会社でも行っているような当たり前のことです。(125ページ|第6章大福帳こそ未来の鍵より)

良くも悪くも、どの業界にもその業界の当たり前というものがあると思います。住宅業界は「クレーム産業」なんて事も聞いたりします。僕も工務店さんの販売促進支援として「ニュースレター」の発行などをおすすめすることがありますが、「そんなことしたら、クレームや手直しのきっかけを作るだけだ。」といった超後ろ向きな発言をされる方もいます。やはり、その業界の常識は他業界では非常識なんだくらいの気持ちでお客さまに当たりたいものですね。

 

まとめ

マーケティングの理論やいろいろな教えは、誰でも一度は耳にしたりしていると思います。しかし、それを落としこんで実践してさらに継続していくことはなかなか出来るものではありません。職人ではない人が読んでもいい本だと思いました。

 

また、前回の記事(中小企業の「求人」の悩み|求職者が「この会社で働きたい!」と思う4つの基準)で書いた、求人の悩みを解決するための会社づくりという意味でもとても参考になりました。

 

何年か前に流行った「もしドラ」(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら)に続く、『もしも大工がスティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」を読んだら』なんかでもイケそうな気が。(ぜひ、マンガでお願いします。)

 

「将来のために!」と考えて二級建築士などの資格を取った若い大工さんや監督さんは、次の勉強として一度読んでみてはいかがでしょうか。

 

ABOUTこの記事をかいた人

【建設業専門】 資格取得・人材採用アドバイザー 1972年浜松市生まれ。建設資格アドバイザー歴は20年。資格取得を通じて地元で活躍する人材の育成を行い、これまで担当した受講生は延べ2,000人以上。現在は、建設資格アドバイザーのほかに、有資格者と地元企業のマッチングをはじめとした「人材採用コンサルティング」、「ニュースレター」を活用した販売促進支援などの活動を行っている。