平成28年度 2級土木施工管理技士の合格発表!!昨年より大幅ダウン。厳しい合格率となる。

こんにちは。建設資格アドバイザーの宮本です。

本日(2017年2月2日)平成28年度2級土木施工管理技士の合格発表がありました。

見事合格されたみなさん、おめでとうございます!!

今年度の2級土木施工管理技士試験では、学科・実地ともに昨年の高合格率から一転!厳しい合格率となりました。試験結果、出題内容などは以下のとおりです。

 

平成28年度 2級土木施工管理技士の試験結果

受験者数、合格者数、合格率

年度 種別 受験者数 合格者数 合格率
28年度 学科 33,992人 16,422人 48.3%
実地 34,400人 10,273人 29.9%
27年度 学科 33,383人 22,198人 66.5%
実地 31,792人 11,336人 35.7%

合格基準

学科試験の合格基準

「60%以上」:40問中24問以上の得点

実地試験の合格基準

「60%以上」(配点・採点方法等は非公表)

 

実地試験の評定

A:合格(合格基準以上)、B:得点が40%以上合格基準未満 、C:得点が40%未満、として成績が通知されます。(不合格者に対しての通知書)

詳しくは、試験元:一般財団法人 全国建設研修センターよりご確認ください。

 

平成28年度の試験結果について

学科試験の合格率は、48.3%。昨年と比べてマイナス18.2ポイントと大幅にダウン実地試験の合格率は、29.9%。こちらも昨年と比べてマイナス5.8ポイントという厳しい試験結果でした。これは、昨年(平成27年)が近年では最も高い合格率でしたので、その反動ともいえるかと思います。ただし、出題内容としては昨年までと同様で大幅な変更もありませんでした。応用力を必要とされる問題が昨年よりも多くなったことで、合否の差が出たと思われます。

平成28年度 2級土木施工管理技士試験の出題内容

今年度の2級土木施工管理技術検定試験では、学科・実地ともに新傾向の問題は比較的少なかったですが、応用力を必要とする問題が多かったため、十分に問題文を読み解く必要があり、 難しく感じた方も多かったと思われます。ただし、応用問題といっても、ベースとなるものは基本的知識ですので、しっかりとこの基本的知識を定着させ、試験にのぞまれたかがポイントであったと思います。

学科試験の出題内容

学科試験は例年通り、61問出題で40問解答という形式でした。

今回の学科試験の出題は、例年に比べ、新傾向の問題や着目点を変えたアレンジ問題の割合が少なく、過去問をベースとした基本的な問題の出題が多かったように思います。このことから、比較的やさしく感じた方も多かったのではないでしょうか。

問題番号 分野 出題数 解答数 解答形式
問題1~11 土木一般 11問 9問 選択解答
問題12~31 専門土木 20問 6問
問題32~42 法規 11問 6問
問題43~61 共通工学 3問 3問 必須解答
施工管理 16問 16問
合計 61問 40問

※法規の分野の公害関連法令(廃棄物処理法)に関する問題は、施工管理の分野にて出題されています。

 

問題1~11|土木一般

基本的な部分をしっかりと把握しておくことで正誤が判断できる問題が多く出題されていました。 特に【№1土質調査、№2作業に用いられる建設機械、№4軟弱地盤対策、№7コンクリートの施工、№11土留め壁の特徴】に関しては、取りこぼせない出題内容でした。

問題12~31|専門土木

例年と変わらず、専門的な内容が出題されていますが、20問中6問解答と選択幅が広い上【№20道路のアスファルト舗装の施工】のように、過去問レベルの難易度が低い問題も多数あり、問題の選択次第では、得点を伸ばすことが可能であったと思われます。

問題32~42|法規

一部の選択肢に着目点を変えた問題も出題されていましたが、基本としては過去問をベースとした問題でしたので、落ち着いて問題文を読み判断することで、必要解答数6問すべて得点することも可能であったと思われます。

問題43~61|共通工学・施工管理

必須で解答する問題であり、総得点に特に影響を与える分野といえます。今年度の問題は【№44契約約款、№47事前調査、№57ヒストグラム】のように着目点を変えたアレンジ問題が例年に比べ若干多く出題されており、難しい印象を与えますが、 基本的な部分をしっかりと把握しておくことで正誤が判断できるものも多くありましたので、施工管理における基本的知識を習得しておくことで、得点を伸ばすことが可能であったと思われます。

 

実地試験の出題内容

実地試験の出題は、経験記述が1問題、記述式問題が8問題の計9問題で、下表のように昨年と同じ形式での出題でした。

種別 問題番号 出題内容 解答形式
経験記述 問題1 「安全管理」か「品質管理」 必須解答
記述式問題 問題2 土 工 穴埋め5つ
問題3 工法名5つ
問題4 コンクリート工 穴埋め5つ
問題5 それぞれ1つずつ
問題6 品質管理 穴埋め5つ 選択解答
問題7 安全管理 穴埋め5つ
問題8 品質管理 2つ 選択解答
問題9 工程管理 工程表作成

※選択解答はどちらか1問題選択

 

問題1|経験記述について

「現場で工夫した安全管理(交通誘導員の配置のみの記述は除外)」又は「現場で工夫した品質管理」でした。 過去に繰り返し出題されたテーマでしたので、対応は可能であったかと思われますが、検討内容と対応処置の解答行数に変更が加えられたことと、 対応処置の部分では評価を追記するという変更がありましたので、これらの点を踏まえて文章を調整し記述解答できたかがポイントとなります。

問題2~9|記述式問題について

【問題2467】が穴埋め問題、【問題358】が文章で記述解答する問題、【問題9】がバーチャート工程表を作成する問題の計8問題で構成されていました。

穴埋め問題』は、実地試験で出題されたことのない新規問題も含まれていましたが、語群から適当な語句を選んで記述しますので、ある程度解答を導き出すことは可能であったと思われます。

文章で記述解答する問題』は、キーワード(解答のポイントとなる重要語句)を含んだ解答文となっているかがポイントです。また、『バーチャートを作成する問題』では、 出題された条件(重複作業・同時作業等)をしっかりくみ取り作成できたかがポイントといえます。

記述式問題は、学科試験において学習した内容と大多数の部分で関連していますので、学科試験の学習知識が記述式問題対策のベースとなるといえます。 学科試験の習熟度が、実地試験の対応度に大きく影響したと思われます。

 

次年度の合格に向けてのポイント

学科対策のポイント

学科試験は4枝択一で61問出題で40問を解答します。選択問題と全問必須問題があり、出題内容も例年決まっているため、その特徴を掴んで学習ができれば合格基準60%の24点は確実に取れるようになります。

学習の優先順位としては、

必須問題である「施工管理:16問」と選択問題の「土木一般:11問中9問」は、過去問を徹底して学習すること。過去問題、類似問題の出題比率が高いので問題練習中心で学習すれば得点できます。

選択問題の「専門土木:20問中6問」自分の経験のある分野に絞り込んでそこだけやればOKです。出題数の割には解答数が少ないことと、そして広範囲なのでここに時間をとるのはとても効率がよくないです。

実地対策のポイント

実地試験の特徴は記述式だということ。学科は択一式なのであいまいな知識でも得点できる問題がありますが、記述式だとそうは行きません。参考書を読むだけだったり、頭の中で覚えるのではなく、必ず手で書いて覚えましょう!

不合格の要因として意外と多いのが、学力不足ではなくて、この「実際に書いていない」ということ。わかってるだろうと書き出す練習をせずに本試験を迎えると、、、「頭では分かっているのに文字として表現できない」「用語や漢字が出てこない」などのパターンにはまります。

問題1の「経験記述」の対策手順は、

  1. 記述する工事物件を決める
  2. 過去に出題されている主要なテーマ2つに絞る
  3. 課題、検討内容、対応処置を書く訓練をする

書き方の例などを見て表現方法や記入の注意点を掴んでおくことが大切です。これは勉強というよりも準備と練習です!

問題2~の「記述式問題」は、知識としては学科試験の延長です。過去問題を中心に出題項目をおさえておきましょう。ただし、くどいようですが必ず書き出して覚えましょう。コピー用紙の裏紙などを利用して何回も書くことをオススメします。

平成29年度の2級土木施工管理技士の試験日程は確定しています。忘れずに確認しておいてくださいね。こちらから試験日程を確認→「平成29年度 建築・土木・管工事・造園施工管理技士試験の日程

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ABOUTこの記事をかいた人

【建設業専門】 資格取得・人材採用アドバイザー 1972年浜松市生まれ。建設資格アドバイザー歴は20年。資格取得を通じて地元で活躍する人材の育成を行い、これまで担当した受講生は延べ2,000人以上。現在は、建設資格アドバイザーのほかに、有資格者と地元企業のマッチングをはじめとした「人材採用コンサルティング」、「ニュースレター」を活用した販売促進支援などの活動を行っている。