1級建築施工実地試験対策は「試験を知ること」と「情報収集」が大事

ご存知の通り学科試験は1次試験です。この学科試験に合格すると2次試験の「実地試験」の受験が待っています。もちろん、学科試験⇒実地試験と両方に合格してはじめて「1級建築施工管理技士」となるわけですので、早めに「実地試験」の対策方法も考えておきましょう。

 

「実地試験ってどうやって勉強すればいいですか?」とよく相談をされます。これは、実地試験の対策方法がわかりづらい点にあると思います。

 

問題数も少なく、建築の経験があれば簡単に合格できそうな試験とおもいきや、いざやってみると「何にも書けなかった、、、。」「合っていると思ってたのに不合格だった、、、。」なんてことが多いのがこの実地試験の特徴です。

 

合格のためにはまず「1級建築施工管理技士実地試験」の内容と特徴を知ることからシンプルに始めましょう!

 

 

-shared-img-thumb-PAK69_penwomotunotedesu20140312_TP_V

1級建築施工管理技士実地試験の概要

 

出題形式

1級建築施工管理技士実地試験の解答方法は『記述式』です。学科試験の4枝択一マークシート方式とは違い、文章、語句や数値などを実際に記述する試験です。学科試験で学習した知識に加えて、文章や正しい専門用語・数値などを簡潔に記述する能力が求められます。

 

出題項目

1級建築施工管理技士実地試験の出題内容は下記の通りです。毎年6問出題され全問必須解答です。

出題項目
1 施工経験記述
2 仮設工事・災害防止
3 躯体工事
4 仕上工事
5 施工管理法
6 法 規
合計6問 全問解答

 

問題1ー施工経験記述

施工経験記述は、受験者が実際に経験した建築工事について「工事概要」と「指定された施工管理項目や課題」に対して具体的に記述するものです。受験者の実務経験の有無と施工管理能力を判定する上で重要な問題となっています。

 

問題1の施工経験記述において、解答が無記載または指定されるテーマや課題以外の記述の場合には、記述式問題(施工経験記述以外の問題)の採点は行われず「失格」となります。

 

【近年の出題傾向】

指定される施工管理項目は、品質管理、施工の合理化、建設副産物などのテーマについて出題されています。

年度 出題されたテーマ
H27 建設副産物
H26 品質管理
H25 施工の合理化(品質確保)
H24 建設副産物
H23 品質管理
H22 施工の合理化(品質確保)

 

問題2ー仮設工事・災害防止

「仮設工事」と「災害防止」(安全管理)について、留意事項を記述させる問題が出題されています。

 

問題3ー躯体工事

下記の躯体工事より、間違いを訂正させる問題(穴埋め)留意事項を記述させる問題が出題されています。

  • 土工事・山留め工事
  • 地業工事
  • 鉄筋工事
  • 型枠工事
  • コンクリート工事
  • 鉄骨工事
  • その他

 

問題4ー仕上げ工事

下記の仕上げ工事より、間違いを訂正させる問題(穴埋め)留意事項を記述させる問題が出題されています。

  • 防水工事
  • 屋根工事
  • 張り石・タイル工事
  • 左官工事
  • ガラス・建具・カーテンウォール工事
  • 内装工事
  • その他

 

問題5ー施工管理法

建設工事のバーチャートを読み取る工程管理の問題が出題されています。

 

バーチャートは、縦軸に作業名、横軸に各作業の所要日数をとり、各作業の開始時・終了時・所要日数を表示したもの。(下図は、H27年度の問題5)

バーチャート

 

問題6ー法規

建設業法全般から穴埋め式の問題が出題されています。

  • 建設業の許可
  • 建設工事の請負契約
  • 元請負人の義務
  • 施工技術の確保
  • 建築基準法
  • 労働安全衛生法

 

1級建築施工管理技士試験の合格率

1kense-goukakuritu
1級建築施工管理技士試験の合格率は、学科試験、実地試験ともにおおよそ40%程度で推移しています。施工管理技士試験全般の流れとして実地試験重視の傾向が強くなっています

 

1級建築施工管理技士実地試験の合格基準

実地試験の合格基準は「得点が60%以上」となっています。(実地試験では、各問題の配点は公表されていません)

合格基準は、試験の実施状況を踏まえ変更される場合があります。H27年度1級建築施工管理技士実地試験の合格基準例…得点が56%以上※なお、合格基準は得点が60%以上を想定していたが、平均点が想定より低かったこと等を踏まえ、上記合格基準にしている。

 

まとめ

実地試験がどのような試験かだいたいわかりましたか?出題傾向がわかれば次に準備するものもわかってきますよね。

  1. 施工経験記述の「工事概要」の現場データを準備する。(ひとつの現場だけでOK)
  2. その現場の「テーマごとの記述内容」を準備する。(品質管理・施工の合理化など複数準備すること)
  3. 過去問題、記述例などの情報を集める。(過去問題集や参考書を購入、ネットで検索など)
  4. 身近な経験者に施工経験記述や記述問題の添削を依頼する。(第3者に記述内容をチェックしてもらう人)

 

上記の4項目が整えば、あとは実地試験本番に向けて書けるようになるまで記述練習あるのみです。

 

 

ABOUTこの記事をかいた人

【建設業専門】 資格取得・人材採用アドバイザー 1972年浜松市生まれ。建設資格アドバイザー歴は20年。資格取得を通じて地元で活躍する人材の育成を行い、これまで担当した受講生は延べ2,000人以上。現在は、建設資格アドバイザーのほかに、有資格者と地元企業のマッチングをはじめとした「人材採用コンサルティング」、「ニュースレター」を活用した販売促進支援などの活動を行っている。