土木業界必須の資格「1級土木施工管理技士」|出題傾向と学習のポイント

建設業界で必須ともいえる資格のひとつ「1級土木施工管理技士」。特に土木工事をやっている会社では、必要不可欠となっています。

試験は例年、7月上旬に「学科試験」が行われ、学科試験の合格者が10月上旬に行われる「実地試験」に進みます。「学科試験」と「実地試験」の両方に合格してはじめて「1級土木施工管理技士」となります。

学科試験に合格しその年の実地試験に不合格となった場合は、翌年度に限り「学科試験免除」で実地試験のみ受験ができます。

 

1級土木施工管理技士の受験者のほとんどは、働きながらの勉強となります。ということは、限られた少ない時間でいかに合格するだけの勉強ができるかが合否をわけるポイントです。

 

試験合格のためにはまず「どんな試験なのか?」を知ることからです。試験の特徴をつかんでしっかりと対策をすれば、かなりの確率で合格ができますよ。

 

1級土木施工管理技士試験の合格率

1級土木施工管理技士試験の過去5年間の合格率を見ると、学科試験が50%台、実地試験が30%台で推移しています。合格率からもわかるとおり、学科試験よりも実地試験重視の傾向が強い試験といえます。

H27年度 1級土木施工管理技士の試験結果

種別 受験者数 合格者数 合格率 合格基準
学科 35,810人 19,551人 54.6% 37点/65点
実地 27,547人 10,266人 37.3% 60%以上
試験元が公表している合格基準は得点が60%以上の「39点」です。H27年度の1級土木施工管理技士学科試験では、この合格基準が補正されて「37点」となっています。

 

詳しくは、試験元:一般財団法人 全国建設研修センター技術検定試験の個人の成績の通知について」でご確認ください。

 

1級土木施工管理技士試験の出題内容

学科試験の出題内容

学科試験は、4枝択一のマークシート方式です。午前の部・問題Aは選択問題、午後の部・問題Bは必須問題で構成されています。96問の出題で65問を解答する形式です。

午前の部 問題A(選択問題)

合計 61問 30問
分野 項目 出題数 解答数
土木一般
  • 土工
  • コンクリート工
  • 基礎工
15問 12問
専門土木
  • コンクリート構造物・鋼構造物
  • 河川・砂防
  • 道路
  • ダム・トンネル
  • 海岸・港湾
  • 鉄道
  • 上下水道・地下構造物
34問 10問
法規
  • 労働基準法
  • 労働安全衛生法
  • 建設業法
  • 道路法
  • 河川法
  • 建築基準法
  • 騒音・振動規制法
  • 港則法
12問 8問

 

午後の部 問題B(必須問題)

合計 35問 35問
分野 項目 出題数 解答数
共通工学
  • 機械・電気
  • 契約・設計図書
  • 測量
4問 4問
施工管理
  • 施工計画
  • 工程管理
  • 安全管理
  • 品質管理
  • 建設循環
31問 31問

 

実地試験の出題内容

実地試験は、文章や語句で解答する記述式です。必須問題の「経験記述」と選択問題の「記述式問題」で構成されています。問題1の経験記述では、過去に携わった工事について文章で解答します。問題2~11の記述式問題では、選択問題の2グループから5問ずつ出題されそれぞれ3問を選択解答します。(合計11問出題で7問を解答)

H27年度 1級土木施工管理技士実地試験の出題内容

問題 出題内容
必須問題 【問題1】経験記述 記述テーマ「品質管理」

課題9行、検討11行、処置7行

選択式記述問題 選択問題(1)

3問題を

選択解答

【問題2】土工 軟弱地盤対策工法

語句穴埋め5つ

【問題3】コンクリート工 コンクリートの打継ぎ

語句穴埋め5つ

【問題4】品質管理 盛土の品質管理

語句穴埋め5つ

【問題5】安全管理 型枠支保工、足場工

語句・数値訂正3つ

【問題6】施工計画 管きょ布設の施工手順

語句穴埋め5つ

選択問題(2)

3問題を

選択解答

【問題7】土工 接続部の段差などの変状を抑制するための施工留意事項2つ
【問題8】コンクリート工 暑中コンクリートを打込みする際の留意すべき事項2つ
【問題9】品質管理 「アルカリシリカ反応」「コンクリート中の鋼材の腐食」抑制対策それぞれ1つ
【問題10】安全管理 油圧ショベルでの地山掘削作業で予想される労働災害とその防止策2つ
【問題11】施工計画 建設廃棄物の「一時的な現場内保管」「収集運搬」の措置について元請業者が行うべき具体的事項それぞれ1つ
従来の1級土木施工管理技士実地試験では「土工」や「コンクリート工」などの分野ごとで、穴埋め等と留意事項等の記述が1セット(上記でいうと【問題2】と【問題7】が1セット)になっていて、それを選択解答する方式でした。H27年度の実地試験からはこの選択方法が変わり、上記のように各グループから3問ずつ選択するようになりました。これによって、受験者の選択の幅が広がり対策がしやすくなったと思います。

 

H28年度 1級土木施工管理技士試験合格に向けてのポイント

学科対策のポイント

学科試験は4枝択一で96問出題で65問を解答します。選択問題と全問必須問題があり、出題内容も例年決まっているため、出題分野のポイントを掴んで学習ができれば合格基準60%の39点は確実に取れるようになります。

学習の優先順位としてはまず、必須問題である「施工管理:31問」と選択問題の「土木一般:15問中12問」と「法規:12問中8問」は、過去問を徹底して学習すること。過去問題、類似問題の出題比率が高いので過去問中心の学習を徹底すれば得点はできるようになります。

選択問題の「専門土木:34問中10問」は、自分の経験のある分野に絞りそこだけやればOKです。出題数の割に解答数が少ないことに加えて広範囲なため、ここに労力を取り過ぎることは非効率です。

 

1級土木施工管理技士学科対策 【試験直前のチェックポイント】

2016.06.19

 

 

実地対策のポイント

実地試験の特徴は記述式だということ。学科は択一式なのであいまいな知識でも得点できる問題がありますが、記述式だとそうは行きません。参考書を読むだけだったり、頭の中で覚えるのではなく、必ず手で書いて覚えましょう!

不合格の要因として意外と多いのが、「頭では分かっているのに文字として表現できない」「用語や漢字が出てこない」などのパターンです。これは、学力不足ではなくて「準備不足」です。わかってるから大丈夫だろうと書き出す練習をせずに本試験を迎えると絶対にはまりますよ。

 

「経験記述」の対策方法は、記述する「工事の概要」を準備する ⇒ 主要な管理項目ごとに「①課題②検討内容③対応処置」を準備する ⇒ 実際に書いてみる ⇒ 会社の上司や同僚など第三者に見てもらう ⇒ 修正する ⇒ 何回も書く練習をする といった流れになります。

経験記述の書き方のポイントやテーマごとの記述例などを参考にして、表現方法や記入の際の注意点を掴んでおくことが大切です。これは勉強というよりも準備と練習です!

 

「記述式問題」の対策としては、過去に出題された問題を中心に「どのように出題されるのか」をおさえておきましょう。解答するのに必要な知識としては学科試験の延長です。ただし、くどいようですが必ず書き出して覚えましょうコピー用紙の裏紙などを利用して何回も書くことをオススメします。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

【建設業専門】 資格・人材採用アドバイザー/日建学院浜松西校代表。 1972年浜松市生まれ。建築士、宅建など建設関連資格に特化した受験対策校を運営。アドバイザー歴18年。資格取得を通じて地元で活躍する人材の育成を行い、これまで担当した受講生は延べ2,000人以上。現在は、建設関連資格のスクール運営のほかに、有資格者と地元企業のマッチングをはじめとした「人材採用コンサルティング」、「ニュースレター」を活用した販売促進支援などの活動を行っている。